最近流行りのFIREを達成するための道として、収入>支出の状態を作ることは必須。
家計を見直すことで支出を抑えることは比較的簡単にできますが、収入を上げることはなかなか簡単ではありません。
収入を上げる方法はいくつか考えられますが、中でも重要になるのが、自分の市場価値を高めることです。
会社員であろうと経営者であろうと、収入は大部分は社会からの評価で決まります。
その評価の指標の一つが市場価値です。
この記事では、収入UPに直結する市場価値についてまとめてみましたので、ぜひ参考にして明日からの行動を見直してみてください。
市場価値とは
市場価値は、価格時点において買う意欲のある買い手と売る意欲のある売り手が各自市場及び資産に関する十分な情報を持ち、慎重に、かつ強制されないで行動し、適切なマーケティングの後に、第三者間の公正な取引交渉を経て、当該資産が交換されるであろう評価額である。 一般には、「適正な時価」あるいは「正常な取引価格」と称されている。 ウィキペディアより
まとめると、一般的な市場価値の意味は「取引される適正な価格」です。
企業に雇用されること=自分が企業に買われていることなので、市場は就転職市場、市場価値は就転職市場での自分の価値になります。
わかりやすく考えると、転職活動をした時に、
どれくらいの企業が雇用してくれる可能性があり
その時の年収いくらか
これが市場価値となります。
できるだけ自分の価値を上げて、高く買われる人材を目指すことで収入が上がる可能性が高まります。
市場価値の構成要素
市場価値はいくつかの要素によって決まります。
・スキル・・・出来ること
・スペック・・・年齢・性別・健康・保有資格
・ブランド(信頼性)…肩書き・実績・経験値
これらの要素に加えて、社会情勢・景気、業界の人材への需要・人材の供給量などが影響して市場価値は決まります。
スキルの種類
スキルは世の中に無数に存在します。
当然なんでもできる人間は存在せず、それぞれが持っているスキルを組み合わせて世の中は回っています。
市場価値を上げるためにはスキルを身に付けることは必須ですが、限られた時間の中で身につけられるスキルには限りがあります。
自分の進みたい目標を決めて、身に付けるスキルを選択していきましょう。
●ポータルブルスキル●
ポータルブル=持ち運びができるスキルのことで、働く場所を選ばずに使えるスキルです。
仕事をする上で身につけておきたい基本的なスキルが多く、人との関わり方や読み書きなどのスキルなど数多くあります。
ビジネスマナー、ライティング、ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキング、コンセプチュアルスキ、課題抽出、仮説思考、逆算思考、問題解決、コミュニケーション、巻き込む力、傾聴力、マネジメント、決断力、判断力…etc
●専門的なスキル●
特定の分野・業界・職種で使えるスキルで、技術者をイメージしてもらうとわかりやすいです。
使える分野は限られますが、逆にその分野では必須になるスキルです。
プログラミング、Webマーケティング、士業全般(医師、弁護士など)…etc
スキルを掛け合わせる
これまでは一つのスキルを身につけて深く追求することで食いっぱぐれることが無い時代でした。
現代はVUCAの時代とも言われており、変化のスピードが激しく、将来のことを予測しづらい時代です。
必死に一つのスキルを取得したものの、技術革新によってそのスキルが世の中には必要とされなくなると、市場価値は0になってしまいます。
また、インターネットにより情報の共有スピードが爆発的に増えたため、同じようなスキルを持った人が大量に生まれており、「これしかできない」という人の希少性はどんどん低くなっています。
V…Volatility:変動性
U…Unacertainty:不確実性
C…Complexity:複雑性
A…Ambiguity:曖昧性
そんな時代で希少な人材になるには、スキルの掛け合わせが重要です。
10人に1人のスキルだけでは希少性は低いですが、さらに別の10人に1人のスキルを獲得することで、1/10×1/10=1/100の人材になることができます。
例えば、プログラミングしか出来ない人と、プログラミングとマーケティングが出来る人であれば、任せられる仕事の幅も増えます。
一つのスキルの100%を求めるよりも、60%の複数のスキルを持っている人材の方が希少性が高く、市場価値も高くなりやすいです。
また、社会情勢を読む力があれば、これから必要とされるスキルを先んじて取得しておくことで、先行者優位を得ることができます。
・DX推進、SaaSビジネス経験、AI活用・データ解析、UI/UX
市場価値の測定方法
毎日同じ会社で仕事をしているだけだど、自分の市場価値にはなかなか気付きにくいです。
自分の年収=市場価値だと思うのがわかりやすいですが、転職活動をすると意外と年収UPが見込める!なんてこともあります。
客観的に自分の市場価値を可視化して現在地を把握してみましょう。
自己分析
まずは主観的に自分の分析をしてみましょう。
職務経歴書く
職務経歴書を書くと自分のことを分析できます。
わざわざ紙に書くのがめんどくさいって方は、WEBにある色んなツールを使ってみるのもいいと思います。
proff
一般的な相場と比較する
今の自分のスキルや収入が、一般の相場と比較してみましょう。
年収比較
年代別のスキル・経験比較
20代中盤…個人での成功体験、プレイヤーとしての経験・実績
30代前半…チーム・組織を巻き込んでの成功体験、リーダーとしての経験・実績
最近では年齢などは関係ないって声も聞こえるようになってきましたが、未だ根強く年齢×経験・スキルの常識は残っていると感じます。
転職活動
これが一番自分の市場価値を実感できると思います。
転職活動をしてみると、どれだけの企業からオファーがあるのか、収入はどうなるのか、といった定量的な評価が下されます。
・WEBで自己診断系の転職サービスを利用する
・転職サイトに登録する
・転職エージェントに登録して相談する
・SNS上でプロフィールを公開する
これらをすることで自分の市場価値に関する様々な情報を得ることができます。
自分の意外な価値を発見できることもあるので、最初は業界を絞らずに転職活動を行いましょう。
おすすめ転職サービス
市場価値の高め方
働きながら自然と市場価値が上がっていくこともありますが、できればしっかり意識的に上げていきたいですよね。
ここでは市場価値の高め方の大枠についてまとめています。
方向性・ポジショニングを決める
まずは「何のために市場価値を高めるのか?」という目的を明確にしましょう。
おそらくほとんどの人の目的は、「収入を上げるため」だと思います。
その目的を「どこで」目指すのかを明確にする必要があります。
収入を上げる3つ場所
①同じ会社で昇進を狙う場合
会社員として働いている以上、昇進を狙って仕事をする方がスキルUPにもなり、結果的に市場価値は上がります。
ですが、一つの会社で昇進するためには人付き合いも重要になり、飲み会や後輩・上司との関わりなど、自分以外に時間を割く必要が出てきます。
昇進を狙う場合の市場はその会社になるので、一番気にすべきは会社内での評価です。
評価制度の確認はもちろん、与えられた業務に対しては期待以上の成果を返すことを意識しましょう。
②転職して収入を上げる場合
今の会社に不満がある場合、外の世界へ飛び出すことでもっと高い評価をされる可能性があります。
転職サービスなどを利用して、今の会社よりも高い収入が見込める場合は、積極的に転職活動をしてみましょう。
今の自分と同じくらいの収入であれば、転職先で必要となるスキルを選定して身につけていく必要があります。
職場で得られるスキルの延長線上にあればいいですが、もしまったく違うスキルを求める場合、隙間時間や土日をスキル獲得に費やしましょう。
※転職して市場価値を上げていく場合、業界特化か職種特化で市場価値を高めていくことも決めれます。
特定の業種に特化する場合は、誰にも負けない業界の知識・情報を持っていることで、市場価値は高くなります。
職種特化に関しては、業界関係なく力を発揮できる職種になるので、営業職など、商材関係なく売る力があると強いです。
③独立・起業する場合
この場合は守ってくれる会社に所属できないので、自分の市場価値がそのまま収入に直結します。
安定感はありませんが、天井知らずに市場価値を高め続ければそのまま収入UPにつながるので、やりがいは十分です。
具体的な方法
マインドセット
自分の進む方向性を決めた上で、主体的に行動する意識を持ちましょう。
受け身であれば自分の人生のコントロールはできず、他人や周囲の環境に引っ張られてしまいます。
情報収集
市場価値は社会情勢によって左右されるため、世の中でどんなことが起こっているのか情報を集めておきましょう。
WEBで収集するのもいいですし、社外のコミュニティに参加することで新しい発見をすることもあるので、積極的に探してみましょう。
特に最近ではオンラインサロンも一般的になってきたので、自分に合いそうなサロンがあれば入ってみるのもいいでしょう。
PDCAを意識
特にPDCAにこだわる必要ありませんが、計画を立てて行動し、問題点をどんどこ改善していくって作業ができればスキルはどんどんついていくはずです。
組織・チームの成果を意識する
自分1人でできることは限界があり、大きな成果を出そうと思うと、チーム・組織で成果を出す必要があります。
会社で組織を組む意味はまさにこれで、会社では個人での成果よりも組織で大きな成果を出せる能力が求められます。
まとめ
市場価値は、目に見えそうで目に見えにくい曖昧なものです。そもそも人に値段をつけること自体ナンセンスなことですが、収入をあげようと思うと、避けて通れない考え方になります。
今より収入を上げたい人は、自分の市場価値を上げることが収入UPに直結するので、しっかりと意識して毎日を過ごしましょう。
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